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夏の暑さで窓の”熱割れ”多発!原因と対策を解説!

窓ガラス

2024.07.05 (Fri) 更新

7月始まったばかりですが、早速名古屋エリアも猛暑が続いていますね。

夏の時期になると、人の場合はいつもより水分を取ったり、クーラーを入れたりと、対策をとると思います。なぜなら対策しないと熱中症になって、健康被害が出てしまうからです。

 

実は、大切なお家でも、対策をしずに夏の暑さに晒されたままでいると熱によって、窓が割れてしまった!という「窓ガラスの熱割れ」が発生するんです。

 

特に、ワイヤー入りのガラス(網入りガラス)が熱割れが多発しているので、

ご自宅で該当される方は、最後までご覧いただけますと幸いです。

(表面がザラザラした、型板ガラス(凹凸ガラス)でもみられることがあります。)

今回の記事では、熱割れの原因や対策、

安全で快適な夏を過ごすためのポイントを紹介します。

 

熱割れとは何か?

そもそも熱割れとは、ガラスが急激な温度変化によって割れてしまう現象です。

網入りガラスの場合、太陽の熱や室外機の熱で温められて内部のワイヤーが伸び、その伸び率にガラスが耐えれなくなり窓ガラスが自然に割れてしまうのです。

特に窓ガラスは外部の高温と内部の冷房による低温の差が大きくなるため、熱割れのリスクが高まります。(冬の室外の寒暖差も当てはまります)
ガラスは基本的に熱に弱い素材であり、温度差が大きくなると膨張や収縮が不均一に起こり、最終的に割れてしまうことがあります。

 

※補足!※
網入りガラスは、「防火」「飛散防止」の効果が期待できます。火を扱う飲食店やガソリンスタンドなどは、網入りガラスの導入が消防法で定められているほど優秀なガラスなのですが、熱伝導率が高い、熱膨張率が高いなど、熱に対する耐性が弱い面があるので、熱割れがしやすいという特徴があります。

 

一直線な雷のような割れ方をしていたら”熱割れ”のサイン!

なぜ今年は特に注意が必要なのか?

今年の夏は例年以上に暑くなるであろうと気象庁も発表しており、気温が40度を超える日が続くことが予想されています。特に都市部ではヒートアイランド現象も加わり、気温がさらに上昇することが予想されます。

また、新型コロナウイルスの影響で在宅勤務が増えたり、わんちゃん猫ちゃんなどのペットがいるご家庭では、エアコンを一日中つけていることもあるかと思います。

このため、窓ガラスにかかる温度差が大きくなり、熱割れのリスクが高まっています。


特に、南向きの窓や日当たりの良い部屋は、直射日光を受けることでさらに温度が上昇しやすくなるので注意が必要です!

 

熱割れの主な原因

熱割れの原因はいくつかありますが、主な原因は以下の通りです。

急激な温度変化

一番の原因はこちらに該当します。ガラスは急激な温度変化に弱いです。特に外気温が高く、室内が冷房で冷やされている場合、温度差が大きくなり、ガラスが割れることがあります。
例えば、猛暑の日にエアコンを強くかけすぎると、外部の高温と内部の低温の差が大きくなり、熱割れが発生しやすくなります。
また、太陽の熱だけではなくエアコンの室外機から出る温風で熱割れが起こることもあります。

不適切なガラスの選択

建物の設計時に適切なガラスが選ばれていない場合、熱割れのリスクが高まります。例えば、強化ガラスではなく普通のガラスが使用されている場合などです。
強化ガラスや複層ガラスは、温度変化に対する耐性が高いため、熱割れのリスクを低減することができます。

ガラスの取り付け不良

ガラスが適切に取り付けられていない場合、熱膨張によるストレスが集中し、割れやすくなります。
ガラスがフレームにしっかりと固定されていない場合や、取り付けの際に不均一な力がかかっている場合などが考えられます。

ガラスの汚れや傷

ガラスに汚れや傷があると、熱膨張が不均一になり、割れやすくなります。特に、汚れが付着している部分や傷がある部分は、他の部分よりも弱くなりがちです。

 

※補足!※
ガラスを変えて、1週間経たずに熱割れしたという報告もあるので、条件次第では、
窓ガラスの年数に関わらず”熱割れ”は起こります。

 

熱割れを防ぐ方法

熱割れを防ぐためには、いくつかの対策が必要です。以下にその方法を紹介します。

遮熱フィルムの使用

窓ガラスに遮熱フィルムを貼ることで、外部からの熱を遮断し、温度差を減少させることができます。
これにより、熱割れのリスクを低減できます。遮熱フィルムは、紫外線や赤外線をカットし、室内の温度上昇を防ぐ効果があります。

シェードの使用

風を通し直射日光を遮るシェードを使用することで、窓ガラスの温度上昇を防ぎます。

物を窓ガラスの前に置かない

窓と物の間に熱がこもるのを防ぎます。

適切なガラスの選択

建物の設計時には、熱割れに強い強化ガラスや複層ガラスを選ぶことが重要です。温度変化に対する耐性が向上し、割れにくくなります。
強化ガラスは通常のガラスよりも強度が高く、熱割れのリスクを大幅に減少させることができます。

エアコンの使用方法

エアコンの設定温度を適度に設定し、極端に冷やしすぎないようにすることが大切です。また、扇風機を併用することで冷房効果を効率的に高めることも有効です。
エアコンの風が直接窓ガラスに当たらないようにすることも、熱割れを防ぐためには重要です。

 

定期的なメンテナンス

ガラスの汚れや傷を定期的にチェックし、必要に応じて清掃や修理を行うことが大切です。ガラスの表面がきれいであることは、熱割れの防止に直結します。

 

対策のつもりが熱割れの原因に!?

実は、熱割れの対策をしていたけれど、実際は原因を作っていた…
というケースもあります。今回は2例ご紹介します。

窓の遮光:カーテンやブラインドを使って直射日光を避けることで、窓ガラスにかかる熱ストレスを軽減する方法があります。ですが、ガラスとの間に熱がこもり温度差が大きくなりやすくなるので、無い場合より熱割れしやすいケースもあります。

ガラスフィルム:オシャレを楽しむことができるガラスフィルムは、室内温度が上昇しづらくなる代わりにフィルムが熱を吸収し、それに伴いガラスの温度も上昇します。場合によっては、フィルムを貼らない状態よりも熱割れが発生する可能性が高くなります。特に直射日光を多く受ける方向のガラスに日射熱吸収率の高いフィルムを貼ると高い確率で熱割れを起こすケースもあります。

 

熱割れが発生した場合の対処方法4選

基本的に熱割れしたガラスは修理が難しく、ほとんどの場合交換が必要です。
万が一、窓ガラスの熱割れが発生した場合には、以下の対処方法を参考にしてください。

  1. 割れたガラスの処理:まず、割れたガラスの破片を安全に処理します。手袋を着用し、細かい破片までしっかりと回収してください。大きな破片は新聞紙や厚手の布で包んで捨て、小さな破片は掃除機を使って丁寧に掃除します。注意点として、裸足で歩かないようにし、割れたガラスの破片が広がらないように迅速に対応しましょう。
    網入りガラスの場合、ガラスはほぼ飛び散らないため、破片の処理がいらないケースもあります。
  2. 一時的な補修:割れた部分が大きい場合、一時的に透明なプラスチックシートやガムテープを使って補修することができます。これにより、外部からの風やほこりの侵入を防ぎ、室内の温度を一定に保つことができます。網入りガラスの場合はガムテープを貼ることでしばらくは補修することができるため、緊急性が高くないですが、見た目が悪いです。
  3. 専門業者への依頼熱割れを長期間そのままにしておいても直ることはないため、最終的には専門業者に連絡して交換を依頼しましょう。
    プロの技術者が適切な対応を行い、安全にガラスを交換してくれます。特に、熱割れが原因で割れた場合は、同じ問題が再発しないように、強化ガラスや遮熱ガラスに交換することを検討しましょう。ガラスの大きさや種類により金額は異なりますが、ベランダ1枚、約7万円が相場です。
  4. 火災保険の適応:加入している火災保険にて修理・交換ができるケースがあります。加入している保険の契約内容によっては修繕費が出る場合があります。わからない場合は、弊社にお問合せ、または保険会社にお問い合わせください。

     

    熱割れ対策の重要性

    猛暑が続く中で、窓の熱割れは非常に身近な問題となっています。適切な対策をすることで、リスクを大幅に減少させることができます。
    そこで、熱割れ対策の重要性について詳しく解説します。

    1. 安全性の確保:ガラスが割れると、鋭利な破片が発生し、怪我をするリスクが高まります。特に、お子様やペットがいる家庭では、熱割れ対策を講じることで安全性を確保することが重要です。※網入りガラスの場合、破片が飛び散ることは少ないですが、ガラスが割れていると、怪我のリスクは否めません。
    2. エネルギー効率の向上:窓ガラスの熱割れを防ぐことで、冷房効率を向上させることができます。エアコンと扇風機を併用し、空気を循環させることにより、室内の温度を一定に保ち、エアコンの稼働を減少させることができます。これにより、電気代の節約にもつながります。
    3. 長期的なコスト削減:熱割れ対策をすることで、ガラスの交換や修理にかかるコストを削減することができます。予防措置を取ることで、将来的な修理費用を抑えることができ、経済的な負担を軽減することができます。

     

    まとめ

    某テレビ番組で、20代以上男女の関心度ランキング一位に輝いていた窓の”熱割れ”問題。
    適切な対策をすることで、熱割れのリスクを大幅に減らすことができます。

    外と部屋との温度差を極端にしすぎない。

    室外機の空気を窓に当てない。遠ざける。

    窓に熱がこもらないように、熱の集まりやすい物を置かない。

    すだれやシェードなどを活用する。

     

    今回は、熱割れについて、またすぐに取り入れられる熱割れ対策についてご説明させていただきました。これから夏本番。暑い日差しから、大切なお家を守っていきましょう。

     

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