外壁の防カビ塗料、本当の持続性とは?専門家が解説
外壁に発生するカビの深刻な影響とは
あなたの家の北側の壁を見たことがありますか?もしかすると、
黒や緑の筋が入り込んではいませんか?実はそれ、カビが生えている可能性が高いです。
外壁に発生するカビは、単なる見た目の問題ではありません。
カビは建物の美観を損なうだけでなく、
放置すれば外壁材の劣化を早め、最悪の場合は構造体にまで悪影響を及ぼす可能性があります。
日本の高温多湿な気候は、カビにとって絶好の繁殖環境と言えるでしょう。
とくに愛知県(稲沢市・名古屋市周辺)は、全国でも湿度が高く、
外壁がカビや藻の影響を受けやすい地域です。
名古屋地方気象台のデータでは、年間平均湿度は約65%、夏場には70%を超える日もあります。
稲沢市も、梅雨から夏にかけて湿度・降雨が多く、
外壁に水分がとどまりやすい気候条件です。
つまり、この地域では「高温 × 多湿」が長期間続くため、
防カビ塗料の導入は“必要対策” と言っても過言ではありません。
「一度掃除したのに、数ヶ月後にはまた同じ場所にカビが…」
このような経験をお持ちの方も、今読んでいる方でいらっしゃるかもしれません。
実は、通常の洗浄剤では表面的にカビを除去できても、
その胞子までは完全に取り除けないことが多いのです。
そこで注目されているのが「防カビ塗料」です。
今回の記事では稲沢市を拠点に、
一宮市・清須市・小牧市・日進市・愛西市・津島市・名古屋市・
あま市・大治町など、愛知県全域で対応している
外壁・屋根塗装専門店「家康ペイント」が
外壁の防カビ塗料について、わかりやすく解説していきます。

防カビ塗料とは?一般塗料との決定的な違い
防カビ塗料とは、カビの発生を抑制する成分が配合された特殊な塗料のことです。
高圧洗浄や薬剤による処理で既存のカビを取り除いた後に塗布することで、
長期間にわたって住まいの美観を守ることができます。
一般的な塗料と防カビ塗料の最大の違いは、対応できる菌の種類の多さにあります。
市販のカビ取り剤は、JIS規格で定められた13種類の菌のうち、
わずか3〜5種類に効果を発揮するだけで「防カビ剤」として認定されます。
しかし、建物から高頻度で検出される菌は実に57種類以上あると言われています。
一般的な塗料にも防カビ剤が含まれていることが多いですが、
専用の防カビ塗料に比べると対応菌の種類が非常に限られているのが現状です。
「なぜ、こんなに効果に差が出るのでしょうか?」
その秘密は、防カビ塗料に含まれる特殊な抗菌成分と、
その効果を長期間持続させる技術にあります。
近年の防カビ塗料は、単にカビを殺すだけでなく、
カビが生育できない環境を作り出すことで、長期的な効果を発揮するのです。

最新の防カビ塗料が実現する驚きの持続性
防カビ塗料の持続性について、多くの方が「本当に長持ちするの?」と疑問を持たれるでしょう。
結論から言えば、最新の高品質な防カビ塗料は、
適切に施工された場合、5〜10年という長期間にわたって効果を発揮することが可能です。
アステックペイント社の「スーパーBIOリファイン」シリーズのような最新の防カビ塗料は、
約2,000種類ものカビ・藻・細菌に対して防止効果を発揮します。
幅広い菌種をカバーできるため、再発を長期間抑えることができるのが特長です。
これは、一般的な建物から高頻度で検出されるカビをすべてカバーし、
さらにその他の多くの菌種にも効果があることを意味しています。
防カビ塗料の持続性を決める3つの要素
防カビ塗料の効果がどれほど長持ちするかは、主に次の3つの要素によって決まります。
-
有効成分の溶出速度
高品質な防カビ塗料は、有効成分がゆっくりと放出されるように設計されています。
これにより、長期間にわたり安定した防カビ・防藻効果を維持できます。 -
塗膜の緻密さ
無機成分を多く配合し、強靭で緻密な塗膜を形成することで、カビや汚れの侵入を物理的に防ぎます。塗膜の密度が高いほど、長期的な耐候性も向上します。 -
耐候性
紫外線や雨風など、屋外環境による劣化を防ぐ力も重要です。高い耐候性を持つ塗膜は、防カビ効果をより長く維持し、美観の劣化を抑えます。
実際の試験でも、一般的なシリコン塗料とアステックペイントの「スーパーBIOリファイン」を比較すると、一般塗料では1ヶ月後にカビの発生が確認された一方で、
スーパーBIOリファインでは同条件下でカビの繁殖がほとんど見られませんでした。
こうした高い効果は、塗膜性能と防カビ成分の両立によって実現されています。
安全性にも配慮した防カビ性能
最新の防カビ塗料は、性能だけでなく「安全性」も重視されています。
アステックペイントの製品は、
建築基準法で定められたF☆☆☆☆(フォースター)認定を取得しており、
シックハウスの原因となる有害物質を含まない水性塗料です。
そのため、小さなお子様やペットがいるご家庭でも安心して使用でき、
外壁だけでなく、室内の天井や壁面などにも採用されています。

防カビ塗料の種類と選び方
防カビ塗料は大きく分けて2つのタイプがあります。通常の塗料に添加するタイプと、
すでに防カビ剤が混合されており直接外壁に塗布できるタイプです。
どちらを選ぶべきかは、施工条件や求める効果によって異なります。
おすすめの防カビ塗料
市場には様々な防カビ塗料がありますが、特に評価の高い製品をいくつかご紹介します。
- アステックペイント アステックプラスシリーズ(塗料に添加するタイプ):約500種類ものカビ・細菌・藻類の発生を抑制する強力な防カビ剤です。通常の塗料に添加するタイプなので、耐用年数は組み合わせる塗料によって異なります。
- スーパーBIOリファイン(直接塗布できるタイプ):約2,000種のカビ・藻に効果を発揮する外壁・内壁用塗料で、期待耐用年数は15〜18年です。
最近では、ご自宅に発生したカビを実際に採取・分析し、その菌に合わせて薬剤を調合する「スーパーBIOリファインカスタム」という防カビ塗料も登場しています。
これらの製品は、単に防カビ効果があるだけでなく、
超低汚染性や高耐候性といった機能も備えており、長期間にわたって美観を保つことができます。
防カビ塗料選びの4つのポイント
防カビ塗料を選ぶ際は、以下の4つのポイントを押さえておくとよいでしょう。
- 対応菌種の範囲:できるだけ多くの種類のカビや藻に効果を発揮する製品を選びましょう。
- 期待耐用年数:メーカーが公表している期待耐用年数を確認し、長期間効果が持続する製品を選びましょう。
- 安全性:特に小さなお子様やペットがいるご家庭では、安全性の高い製品を選ぶことが重要です。
- 相乗効果:防カビ効果だけでなく、低汚染性や耐候性といった機能も備えた製品を選ぶと、より長期間美観を保つことができます。
「どの塗料を選べばいいのか、専門的すぎて分からない…」
「自分の住んでいるエリアでも、防カビと塗料の方がいいの?」
そんなお悩み事がある方はぜひ一度、家康ペイントにお声がけください。

防カビ塗料の効果を最大限に引き出す施工のポイント
どんなに優れた防カビ塗料でも、施工方法が適切でなければ、
その効果を十分に発揮することはできません。防カビ塗料の効果を最大限に引き出すためには、
以下のポイントに注意する必要があります。
施工前の徹底的なカビ除去
防カビ塗料を塗布する前に、既存のカビを完全に除去することが重要です。
高圧洗浄機を使用して外壁の汚れやカビを洗い流し、必要に応じてカビ取り剤で処理します。
この下地処理が不十分だと、新しい塗膜の下でカビが繁殖し続け、早期に再発する原因となります。
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適切な塗布方法と塗布量
防カビ塗料の効果を最大限に発揮させるためには、
メーカーが推奨する塗布方法と塗布量を守ることが重要です。
塗りムラがあると、その部分からカビが発生しやすくなります。
また、塗布量が少なすぎると十分な防カビ効果が得られません。
多くの高品質な防カビ塗料は、
下塗り1回、上塗り2回の計3回塗りが推奨されています。
これにより、均一で十分な厚みのある塗膜を形成し、
長期間の防カビ効果を実現します。
乾燥時間と施工環境
塗料の乾燥時間を十分に確保することも重要です。
特に湿度の高い日や雨の直前・直後の施工は避けるべきです。
適切な環境下で十分に乾燥させることで、塗膜の性能を最大限に引き出すことができます。
また、気温が5℃以下の低温時や、35℃以上の高温時の施工も避けるべきです。
これらの条件下では、塗膜の形成に悪影響を及ぼし、
防カビ効果が十分に発揮されない可能性があります。
プロの塗装業者に依頼することで、適切な施工が行われ、
長期間にわたって効果を発揮する美しい仕上がりが期待できます。

防カビ塗料の費用対効果と長期的なメリット
防カビ塗料は一般的な塗料よりも高価ですが、その長期的なメリットを考えると、実は非常にコストパフォーマンスにも優れています。
初期コストと長期的な経済効果
防カビ塗料の価格は、一般的なシリコン塗料に比べて20〜30%ほど高くなることが多いです。しかし、一般塗料では3〜5年で再発するカビ問題に対して、高品質な防カビ塗料は10年以上効果が持続することもあります。
例えば、一般的な戸建住宅の外壁塗装(120㎡程度)の場合、
シリコン塗料での施工が約30万円とすると、防カビ塗料では約36〜39万円程度になることが多いです。この差額6〜9万円は、カビによる再塗装や定期的な洗浄コストを考えると、
長期的には十分に回収できる投資と言えるでしょう。
住まいの資産価値を守る効果
カビの発生は単に見た目の問題だけでなく、建物の劣化を早める原因にもなります。
防カビ塗料の使用は、建物の美観を長期間保つだけでなく、
構造体を保護することで住まいの資産価値を維持することにもつながります。
特に売却や賃貸を考えている物件では、外観の美しさは大きな評価ポイントとなります。カビの発生がない清潔な外観は、物件の印象を大きく左右し、資産価値の維持・向上に貢献します。
健康面でのメリット
カビは健康面でも悪影響を及ぼす可能性があります。特にアレルギー体質の方や小さなお子様、
高齢者がいるご家庭では、カビの発生を抑制することで、健康リスクを低減することができます。
防カビ塗料の中には、天然由来の成分を使用した安全性の高い製品もあり、
健康と環境に配慮しながらカビ問題を解決することが可能です。
「初期費用は高いけど、長い目で見ればお得なんですね」
そう、防カビ塗料は単なる出費ではなく、
住まいと家族の健康を守る長期的な投資と考えることができます。

まとめ:防カビ塗料で実現する美しく健康的な住まい
外壁の防カビ塗料について、その特徴や効果、選び方などを詳しくご紹介しました。
最新の防カビ塗料は、単にカビを防ぐだけでなく、
低汚染性や高耐候性といった機能も備えており、
長期間にわたって住まいの美観と健康を守ることができます。
防カビ塗料の本当の持続性は、適切な製品選びと正しい施工によって最大限に引き出されます。
一般的な塗料では対応できない多種多様なカビや藻に効果を発揮し、
5〜10年という長期間にわたってその効果を持続させることが可能です。
初期コストは一般塗料より高くなりますが、再塗装の頻度が減ることや、
定期的な洗浄の手間とコストが削減できることを考えると、
長期的には非常にコストパフォーマンスに優れた選択と言えるでしょう。
住まいは私たちの大切な資産であり、家族の健康を守る場所です。
防カビ塗料の導入は、その価値を長期間にわたって守るための賢い投資と言えるでしょう。
外壁塗装をご検討の際は、
あなたの住まいに最適な防カビ塗料を選んでください。
愛知県は特に高温多湿で、カビが生えやすい地域。
美しく健康的な住まいづくりのために、防カビ塗料という選択肢を
検討してみてはいかがでしょうか。
