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ノンアスベストは塗装できない屋根!?塗装不可な屋根材7選

カバー工法屋根工事屋根塗装

2024.08.07 (Wed) 更新

2026.03.03 (Tue)最終更新

屋根の中でも塗装ができない屋根があることをご存じでしょうか?

屋根は普段見えにくいため、屋根材の種類を把握していないケースもあります。

1990年代〜2000年代に製造された一部の「ノンアスベスト屋根材」は、塗装が適さない場合があります。

今回の記事では、
・なぜ塗装できないのか
・代表的な屋根材の種類
・確認方法と対処法


を順に解説します。

ご自宅の屋根が1990年代~2000年代に施工された可能性がある場合は、屋根材によって塗装が適さないケースがあるため、ぜひ最後までご確認ください。

たけちお
たけちお
屋根材の見分け方も解説しています。

そもそも、アスベストとは?

まず、アスベストについて簡単に説明します。
「アスベスト」とは、かつて広く使用されていた鉱物繊維で、その耐久性や断熱性から建築資材として重宝されていました。
もちろんスレート屋根や外壁、天井などにも使用されてきました。


しかし、アスベストは毒性があり、粉末を吸い込むと肺がんや悪性中皮種など様々な健康被害を引き起こすことが明らかになり、
4段階によって規制されてきました。

  • 1975年(昭和50年)「特定化学物質等障害予防規則」の改正により、

          アスベスト含有率が5%を超える吹付けを原則禁止とする。

    • 1995年(平成7年)「労働安全衛生法施行令」「特定化学物質等障害予防規則」の改正により、

   アスベスト含有率が1%を超える吹付けを原則禁止とする。

  • 2004年(平成16年)「労働安全衛生法施行令」の改正により、
    アスベスト含有率が1%を超える建材や摩擦剤、接着剤など10品目の製造、使用が禁止される。
  • 2006年(平成18年)「労働安全衛生法施行令」の改正により、
    アスベスト含有率が0.1%を超える製品に関する製造、使用が禁止される。


日々、リラックスしたり、自分の安心環境の家が健康被害をもたらすことも。
アスベストが見つかった1975年では吹付のみが禁止でしたが2006年には、製品全般が禁止されるようになりました。

健康面の不安がきっかけで規制が進み、代替として毒性の入っていない「ノンアスベスト」製品が普及しました。

 

1990年代~2000年代のノンアスベスト屋根に起きた問題

ノンアスベストの屋根材は、主に以下のような特性を持っています。

  1. 軽量: ノンアスベストの屋根材は軽量であるため、建物への負担が少なくなります。
  2. 断熱性: 優れた断熱性を持ち、夏は涼しく冬は暖かく保ちます。
  3. 環境配慮: 環境に優しい素材が使用されており、廃棄時にも環境負荷が低いです。

もちろんメリットもあり、環境に配慮された屋根が誕生したのですが、
ある重大な欠点が出てしまったのです。

1990年代~2000年代に開発されたノンアスベストの屋根は
耐久性や強度に大きな問題を抱えていることが判明しました。

築後10年以上経過すると、割れや欠けなどの不具合が現れてくるようになったのです。


その差は、一目瞭然

一般的なスレート屋根

耐用年数:20~30年

定期的な塗り替え塗装は10年ごとでOK

1990年代~2000年代のノンアスベストスレート屋根

耐用年数:わずか10年

この期間に販売されたノンアスベストのスレート屋根の場合、
10年前後でひび割れや欠け等の不具合が発生し、塗装では対応が難しくなるケースがあります。


一般的なスレート屋根と比べると、寿命が10~20年も違い、
塗り替え塗装ではなく、修理や張替えが必要になってきます。

 

塗装できないノンアスベスト屋根材の種類

「塗装できるかどうか確認したい」というお問い合わせをいただくことがあります。
環境に配慮し思考錯誤の上で販売された
ノンアスベスト屋根材ですが、トラブルが多い屋根材なのです。
その具体的7種類についてお話します。

①コロニアルNEO(2003年販売中止:ひび割れ・欠けが発生しやすい)

2001年:クボタ株式会社(現ケイミュー株式会社)が販売したスレート屋根材です。
施工後8~10年で、ひび割れや欠け、変色が目立つようになります。

※現在は改良された「コロニアル・グラッサ」「コロニアル・クァッド」等が後継品として販売されています。

②パミール屋根(2008年販売中止:層間剥離が起きやすい)

1996年:外装建材メーカー・ニチハが販売したスレート屋根材です。
施工後8~10年で劣化が顕著になります。特に目立つのが剥がれ。
剥がれる前段階になると、屋根の先端が白く変色し、屋根のズレや脱落も考えられます。
また、先端からパリパリとミルフィーユ状に剥がれていく「層間剥離」が起きやすいのです。

 

③セキスイかわらU(2013年販売中止:割れ・剥離が出やすい)

1990年:積水化学工業株式会社が1990年に発売した瓦です。
ノンアスベスト屋根の先駆けの商品です。
施工後10年前後でひび割れや剥離、変色、上に乗っただけで簡単に割れてしまうなどの症状が見られます。

 

④レサス(2006年販売中止:細かなひび割れ・扇状の欠損)

1999年:松下電工から発売したスレート屋根です。
細かなひび割れや、扇型に大きく割れるような欠損が発生します。
塗装しても強度自体は戻せないため、メンテナンスとして塗る意味がありません。

 

⑤シルバス(2006年販売中止:ひび割れ・欠損が多発)

2001年:松下電工から発売したスレート屋根です。
先程のレサスの上位商品として販売されました。
けれど、レサスと同様に、ひび割れ、欠損が多く発生しています。
通常のスレートに必要な「縁切り」や「タスペーサー」の作業でも割れが起きやすいです。

 

⑥アーバニーグラッサ(2005年販売中止:細かなひび割れ・補修困難)

2001年:クボタ株式会社(現ケイミュー株式会社)が販売したスレート屋根材です。
うろこのように入り組んだデザインで強度が弱く、細かなひび割れや欠損が多く発生します。
部分差し替えや補修がしにくい特徴があります。

 

⑦ザルフグラッサ(2006年販売中止:端部の割れ・層状剥離)

1990年代:クボタ株式会社(現ケイミュー株式会社)が販売したスレート屋根材です。
ひび割れが多く起こるほか、劣化が進むとパミールのような層状剥離も発生することがあります。
特に両端部分がひび割れ、欠落しやすい特徴があります。

結論|代表的なノンアスベスト屋根材の塗装可否の目安

屋根材 塗装の現実性(目安)
①コロニアルNEO 欠け・反りがない場合のみ塗装を検討。劣化があればカバーを優先。
②パミール 層間剥離が起きる構造のため、塗装での延命は現実的ではない。
③セキスイかわらU 割れ・剥離がある場合は塗装は推奨しない。状態が安定している場合のみ慎重に判断。
④レサス 基材劣化がある場合は塗装よりカバーを優先。
⑤シルバス 欠損・割れがある場合は塗装のみでの対応は難しい。
⑥アーバニーグラッサ ひひび割れ進行例があるため、劣化があれば塗装以外を検討。
⑦ザルフグラッサ 端部劣化が確認された場合は塗装は推奨しない。

※最終判断は屋根材の劣化状況により異なります。点検での確認が必要です。

 

ノンアスベスト屋根材が塗装できない理由

ノンアスベスト屋根材は
塗装メンテナンスが出来ない・推奨されない屋根として知られています。

①屋根材が剥がれてしまうから

先程お伝えしたパミールは、劣化が進行する事で屋根材表面がミルフィーユ状に剥離してしまう「層間剥離」を起こします。

その為、屋根の表面に塗装を施しても屋根材自体が剥がれてしまう事から、塗装メンテナンスが無駄になってしまいます。

②耐久性が弱く、高圧洗浄に耐えられないから

塗装を施される高圧洗浄は、脆くなった屋根材がその圧力に耐えらないことから屋根材が損傷してしまうリスクがあります。

上記2点により、一般的にノンアスベスト屋根は塗装メンテナンスが困難であり推奨されていません。

そもそも塗装は、美観を保つこと、
また屋根の耐久性を向上させることを重きに置いているため、
10年という寿命のノンアスベストは塗装をおススメしていません。
塗装による十分な延命効果は期待しにくいケースが多いとされています。

もう長く家に住まない。または美観をどうしても整えてほしいという理由で特例で
塗装をするケースはありますが、それ以外には状況に応じて、塗装以外の工法を検討する必要があります。

ノンアスベスト屋根の確認方法(見分け方)

1990年代~2000年代に家を建てたのだけれど、私の家の屋根は大丈夫?と
ご心配になった方も多いかと思います。確認方法をお伝えします!

施工時の図面仕様書の確認

建物の施工時の図面の仕様書には、使用された屋根材の詳細が記載されていることが多いので、屋根材の種類を知ることができます。

また、屋根材のメーカーや施工業者から通知、リコールなどの情報も発信されている場合があるので、そちらも確認してみてください。

図面・仕様書は法的には10年間の保存義務があります。ご自宅にない場合は、当時の施工店に確認してみることをおすすめします。ただし、会社の保管状況によっては残っていない場合もあります。

図面・仕様書の保存期間

■ 建設業法
→ 帳簿の保存:5年間

■ 住宅瑕疵担保責任(新築住宅)
→ 構造耐力上主要な部分・雨水の侵入を防止する部分:10年間

■ 住宅瑕疵担保履行法
→ 保険・供託に関する記録:10年間

施工店がもしも無くなっていた場合や
10年未満なのに屋根の劣化がひどくて確認したい等ある場合は、
信頼できる施工業者へ点検を依頼してみてください。
※ご自身で屋根に上って確認するのは非常に危険ですのでおススメしません。
状態を調べるためのドローン調査なども有効です。


屋根材によっては、塗装よりも別の工法の方が結果的に安心につながることがあります。
まずは現状に合う選択肢を整理するために、点検で屋根材と劣化状況を確認してください。

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屋根塗装できない場合の対処法① 屋根カバー工法

塗装が難しいノンアスベストの屋根材ですが、効果的な対策の一つとして「カバー工法」があります。 カバー工法とは、既存の屋根材の上に新しい屋根材を重ねる工法です。 これにより、既存の屋根材を剥がさずに新しい屋根を設置できるため、施工が比較的簡単でコストも抑えられます。カバー工法の主なメリットは以下の通りです。

カバー工法の利点

  1. コスト削減: 既存の屋根材を撤去する手間や費用がかからないため、全体のコストを抑えることができます。
  2. 施工期間の短縮: 屋根材の撤去が不要なため、施工期間が短くなります。
  3. 建物への負担軽減: 軽量な屋根材を使用することで、建物への負担を最小限に抑えられます。
  4. 断熱性の向上: 新しい屋根材によって断熱性が向上し、エネルギー効率が改善されます。

カバー工法について詳しい記事はこちらをご覧ください

カバー工法徹底解説!エリア別4つのメリットデメリットについて

屋根カバー工法メーカー別おすすめ完全ガイド

家康ペイントの施工事例(一例)

家康ペイントでも、カバー工法での施工をさせていただいております。

▼▼カバー工法:スーパーガルテクト▼▼

岐阜県 海津市 A様邸

▼▼カバー工法:Tルーフ・クラシック▼▼

愛知県 稲沢市 I様

▼▼カバー工法:Tルーフ・モダン▼▼

愛知県 小牧市 K様邸

屋根塗装できない場合の対処法②「 屋根葺き替え(ふきかえ)工事」

「屋根葺き替え工事」は、既存の屋根材を完全に撤去し、新しい屋根材を取り付ける方法です。
この方法には以下のメリットがあります。

  1. 長寿命:新しい屋根材を使用するため、屋根の寿命が大幅に延びます。現在屋根に発生している問題・耐久性の低下を一度に回復できます。
  2. 完全なリニューアル:屋根の下地まで確認できるため、構造的な問題も同時に解決できます。
  3. 美観の向上:新しい屋根材を使用することで、建物の美観が向上します。

デメリットとして、屋根を撤去し、新しい屋根材を取り付けるため、工事規模が大きく
旧屋根の処分費などもプラスしてかかるため、カバー工法と比較して、コスト・工事期間が大きくなります。

屋根材が著しく劣化している場合は、屋根カバー工法の施工が出来ない場合もあります。
その場合は、
屋根葺き替え工事をオススメしています。

 

まとめ

ノンアスベストの屋根材は、安全性や環境への配慮から多くの建物で使用されていますが、
その半面、耐久性が弱く劣化が早いという欠点も多く見られる屋根材になり、塗装が難しいという課題があります。

特に、「コロニアルNEO」、「パミール」、「セキスイかわらU」
著しい劣化進行・特徴的な劣化状況等の問題を抱えています。

しかし、カバー工法や屋根葺き替え工事など適切なメンテナンスを行うことで、
その寿命を延ばし、美観を保つことが可能です。

ノンアスベストの屋根材をお使いの方は、専門業者による定期的な点検を怠らず、
まずは屋根材と劣化状況を確認することが重要です。
安全で快適な住環境を保つためにも、屋根のメンテナンスは重要な要素だからです。

しかし、専門業者によっては、知識・経験の乏しさから

ノンアスベスト屋根材であるのにも関わらず、塗装によるリフォーム提案をしてしまうケースもあるようです。

  • 築15年前後
  • 屋根にひび割れや欠けがある
  • 過去に一度も屋根点検をしていない

このような場合は、
塗装可能かどうかを含めた診断が必要ですので、信頼ある専門業者に
一度見てもらいましょう。

家康ペイントは屋根・外壁の診断は無料で行っております。

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ご自宅にノンアスベスト屋根材が使用されている可能性がある方、
ノンアスベスト屋根の修理をご検討されている方は、ぜひお気軽にご相談下さい。

 

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