外壁塗装のツートンカラーで住まいが劇的変化!プロが教える最新デザインテクニック
2025.08.20 (Wed) 更新
外壁塗装のツートンカラーが住まいの印象を一変させる理由
住宅の外観は、その家の第一印象を決める大切な要素です。特に外壁の色は、家の雰囲気や資産価値を左右する重要なポイント。近年、その中でも注目されているのがツートンカラー外壁塗装です。
ツートンカラーとは、2種類の色を組み合わせて外壁を塗装する手法。単色に比べて奥行きや立体感を演出でき、住まいをより魅力的に見せることができます。私たち家康ペイントは、稲沢市を拠点に、一宮市・清須市・小牧市・愛西市・津島市・名古屋市・あま市・大治町など、愛知県全域(岐阜・三重もご相談可)でツートンカラー塗装を多数施工してきました。
この記事では、ツートンカラーの魅力や配色パターン、色選びのコツ、施工の流れ、長持ちさせるメンテナンス方法、地域別の色傾向、よくある失敗と回避策まで、写真や動画に頼らず文章だけでわかるように丁寧に解説します。

ツートンカラー外壁塗装の基本と魅力
ツートンカラー塗装は、メインカラー(全体の基調)とアクセントカラー(引き締め・強調)の2色で外壁を塗り分ける方法です。塗り分け位置は「上下」「左右」「部分」と大きく3タイプに分かれ、それぞれ得られる効果が異なります。
魅力1:立体感と奥行きが生まれる
単色だとフラットに見える外壁も、色の切り替え位置を工夫することで陰影が生まれ、外観が引き締まります。例えば、下部を濃色にすると基礎が安定して見え、上部を淡色にすると上に軽さが出ます。これは写真を見なくても、壁の下側に暗めの帯が回るイメージを思い浮かべると理解しやすいはずです。
魅力2:個性を表現できる
周囲の住宅と差別化しながら、奇抜になり過ぎないバランスを取りやすいのがツートン。愛知・岐阜・三重では、自然素材や和モダン住宅と相性の良いアースカラー×無彩色(グレー・黒・白)の組み合わせが人気です。
魅力3:建物のプロポーションを補正
色の配置で視覚効果を狙えます。背の低い家を高く見せたい場合は縦方向の色分割で縦のラインを強調。大きな家を軽く見せたい場合は上明下濃で上に抜け感を作ると効果的です。

効果的なツートンカラーの配色パターン
1. 水平分割型(上下で分ける)
もっとも一般的。1階部分=濃色、2階部分=淡色にすると、足元の安定感と上部の軽やかさを両立できます。逆に上濃下明は重厚感が出ますが、2階が張り出して見えるため圧迫感が出る場合も。バルコニーの立ち上がりを境に色を切り替えると自然です。
2. 垂直分割型(左右/表裏で分ける)
玄関のある正面側を淡色、側面を濃色にすると、正面の表情が明るく引き立ちます。角部分で色を切り替えると、建物の輪郭が強調され、シャープな印象に。道路側と隣地側で雰囲気を変える、といった実用的な配色も可能です。
3. アクセント型(部分のみ色を変える)
全体は1色でまとめ、玄関まわり・出窓・バルコニー手すり・縦樋・幕板・帯・軒天の一部だけをアクセントカラーに。広い面積を塗り分けないため、落ち着きを保ちながら個性を出せます。帯(水平の細い部材)に濃色を入れると、目線の高さに“締まり”が生まれます。
- 面積比の目安:メイン7〜8:アクセント2〜3(帯や樋だけなら1以下でもOK)
- 切り替えライン:庇・幕板・入隅/出隅など建築の線に合わせると自然

カラーシミュレーションと色決めのコツ
家康ペイントでは、ご自宅の外観写真を使ったフォトシミュレーションで
仕上がりを事前確認いただけます。
とはいえ、画面では艶感(グロス)が正確に再現できません。
実物の塗装サンプル板を屋外で、時間帯を変えて見比べるのが鉄則です。
- 時間帯で確認:朝(柔らかい光)、昼(直射日光)、夕方(赤みの光)
- 距離で確認:1m・3m・道路側(離れて見ると面積効果で色が薄く見える)
- 隣家・街路樹との相性:背景色が緑なら、ベージュやグレーが馴染みやすい
- 屋根・サッシ・門塀:固定色との相性を最優先。特にサッシ(黒/ブロンズ/白)は強い要素

詳しいカラーシミュレーションはコチラの記事をご覧ください
プロがすすめる色選びの原則(失敗しないための基準)
- 同系色は安心・上品:ライトグレー×ダークグレーなど、色相をそろえて明度差で変化をつける。
- 補色は彩度を落とす:ベージュ×ネイビーなど、コントラストは明度差>彩度差でまとめると上品。
- 自然素材と併せる:木目・石・タイルがある場合、相手の色み(赤系/黄系/グレー系)に合わせる。
- 10年先を見据える:流行色よりも“見慣れても疲れない色”。街並みに溶けつつ程よく個性を。
面積効果の罠:小さな見本で見たより、外壁に塗ると色は明るく・薄く感じます。狙いより半トーン濃い色を候補に残すのがおすすめです。

人気の配色事例
- ホワイト×グレー:上ホワイト・下ミディアムグレー。明るさと安定感の黄金比。サッシ黒でも白でも合う。
- ベージュ×ブラウン:温かみのある定番。和モダンや植栽が多い敷地に好相性。門塀タイルとも馴染む。
- グレー×ダークグレー:都会的・上質。軒天や幕板をやや明るめで抜くと重すぎない。
- アイボリー×ブラウン:落ち着きと上品さ。瓦屋根・切妻屋根との相性良好。
- ネイビー×ホワイト:コントラストを楽しむ王道。面積の大きい側はネイビーをやや薄めに。
例:稲沢市の2階建てでは、2階アイボリー・1階ブラウンにして窓下の帯もブラウンで統一。玄関ドア(木調)と一体感が出て、落ち着いた上品さが生まれました。

家康ペイントの、ツートンカラーの事例はコチラから
艶(グロス)選びと見え方の違い
- 艶あり:光沢が強く、汚れがつきにくい。モダン・金属サッシと好相性。反射で色が1段明るく見える。
- 3分艶(セミグロス):落ち着きとメンテ性のバランス。外構・植栽とも馴染みやすい。
- 艶消し:マットで上質。和風・塗り壁風の質感に。ただし汚れは相対的に目立ちやすい。
注意:艶は写真や画面では判断できません。必ず屋外でサンプル板を斜めに傾け、光の反射と質感を目視確認してください。

▼艶あり、艶なしの具体的な例はコチラをご覧ください
ブログ貼り付け
ツートンカラー施工の流れ(工程ごとのポイント)
- 現地調査・打ち合わせ:劣化診断・色素案・切替ラインの確認。屋根/サッシ/門塀の色も合わせて検討。
- 足場・養生:切替ライン(帯・入隅/出隅)を基準にマスキング精度を追求。直線の乱れは仕上がりに直結。
- 下地処理:高圧洗浄・クラック補修・シーリング(打替え/増し打ち判定)。付着不良を徹底排除。
- 下塗り:素地/旧塗膜に合わせたプライマーで密着力を確保。色の発色もここで決まる。
- 中塗り・上塗り:色ごとに区切って連続施工。広い面は“一気塗り”でムラ防止。乾燥時間を厳守。
- 仕上げ・検査:境界の直線性、色ムラ、艶ムラを角度を変えてチェック。手直し後に最終検査。
天候管理:雨天・強風・結露・高湿度・高温直射は避けます。とくに切替ラインのマスキング剥離は、塗膜が“指触乾燥”してからが基本です。

よくある失敗と回避策
- 失敗1:境界が波打つ/にじむ
高密着マスキング+段差を抑える薄塗り。剥がしは角度30〜45度でゆっくり。 - 失敗2:色が想像より薄い/明るい
面積効果。候補に半トーン濃い色を残し、屋外で距離を取って再確認。 - 失敗3:屋根・サッシとケンカ
固定色を先に基準化。外壁は“脇役”として全体調和を最優先。 - 失敗4:汚れが目立つ
下部は濃色+低汚染塗料。雨筋・排気の流れを想定して配色。 - 失敗5:アクセントのやり過ぎ
アクセントは“点or線”で。面に広げると主役が分散し雑多に見える。

長持ちさせるメンテナンス(ツートンならではの視点)
- 年1〜2回の点検:切替ライン・帯・入隅など、汚れやすい箇所を重点チェック。
- やさしい洗浄:柔らかいブラシと中性洗剤で上から下へ。高圧洗浄は塗膜を傷める恐れ。
- チョーキングの確認:手で触れて白粉がつくなら再塗装の検討サイン。
- 部分補修:細かな剥離・クラックは早期対応。色合わせは既存色に“半トーン濃い目”を当てて馴染ませる。
- 再塗装の目安:7〜10年。色あせ・艶引け・目地劣化の複合が進む前の計画的メンテが結果的に経済的。

ケーススタディ
ケース1:外観がのっぺり→上下の安定感
単色のライトベージュで“のっぺり”見えていた2階建て。1階をミディアムブラウン、2階をアイボリーに変更。帯・雨樋もブラウンでまとめ、玄関ドアの木調とリンク。足元が締まり、上に軽さが出て、建物の陰影が際立ちました。
ケース2:大きな外壁面の圧迫感→縦の抜け感
南面がほぼフラットの大壁。垂直分割で玄関面=淡グレー、側面=ダークグレーに。入隅で切替えたためラインが自然。正面は明るく、側面は引き締まり、立体的な奥行きが生まれました。
ケース3:個性が欲しい→アクセントの一点強調
全体ミディアムグレー。玄関袖壁のみネイビーのアクセント。面積は全体の約10%に抑え、サッシ黒とポーチタイル濃色に呼応。主張しすぎず、来客導線を自然に誘導できる外観になりました。

費用感と見積りの見方(ツートンはどこで価格差が出る?)
- 養生・マスキング手間:切替ラインが増えるほど手間が増加。直線基調の方がコスト効率◎。
- 色数と缶ロス:2色で小口が多いと塗料ロスが出やすい。面積配分を事前に明確化。
- 付帯部の色分け:雨樋・帯・軒天・破風の色替え数で価格が動く。全体統一でコスト最適化。
- 塗料グレード:耐候性・低汚染性の高いグレードは初期費用↑だが、再塗装サイクルが延びて総額↓に。
見積書では、塗装面積(㎡)・塗料グレード・付帯部内訳・色替え箇所数・保証年数をチェック。ツートンは“どこで色を切るか”が工数に直結するため、図面や写真で切替位置を明記した見積りが安心です。

よくある質問(Q&A)
Q1. うちの家でもツートンは似合いますか?
ほとんどの住宅で似合います。屋根形状・窓配置・外構に合わせて、建物の“線”に沿った切替を設計すれば自然にまとまります。
Q2. どれくらいの色差をつけるべき?
外観では明度差が最重要。日陰でも差が分かる程度(2〜3段階)の明度差が目安です。
Q3. 汚れが心配。下部は濃い方が良い?
道路沿い・北面は汚れが出やすいので、下部濃色+低汚染塗料で対策を。雨筋の流れも考慮して配色を決めます。
Q4. 艶はどれを選ぶべき?
メンテ重視は艶あり〜3分艶。質感重視は艶消し。玄関まわりのみ艶を落として質感変化をつける方法もあります。
Q5. シミュレーション通りにならないのはなぜ?
画面の発色・面積効果・周辺反射の影響です。
屋外で実物サンプルを距離を変えて確認することでズレを最小化できます。

まとめ:ツートンカラーで価値ある外観に
ツートンカラー外壁塗装は、外観の印象を大きく変え、資産価値や住まい手の満足度を高めます。成功のポイントは「計画(配色・切替位置)」「信頼できる施工(ライン精度)」「適切なメンテ(ライン維持)」の3つ。私たち家康ペイントは、地域に根差した知識と経験で、あなたの家の“らしさ”を引き出す配色をご提案します。
ツートンを検討中の方は、屋外での色・艶サンプル確認と、切替位置の図示から始めましょう。文章だけでも十分にイメージできるよう伴走しますので、まずはお気軽にご相談ください。
