【保存版】ウレタン防水工法徹底解説
こんなお声をいただきました
外壁塗装や屋根の防水対策を考える時、さまざまな防水工法がありますが、
その中でも特に人気が高いのが「ウレタン防水工法」です。
今回は、ウレタン防水工法について徹底解説し、外壁塗装や屋根の防水におけるメリットや
施工方法、注意点などを完全網羅していきます
ウレタン防水工法とは?
ウレタン防水工法とは、ウレタン樹脂を使用して防水層を形成する工法です。
液体状のウレタン樹脂を塗布し、固めることで防水層を作ります。
ウレタンは非常に柔軟で、複雑な形状の場所にも対応できるため、
屋上やベランダなどのさまざまな箇所で広く使用されています。
ウレタン防水は主に「密着工法」と「通気緩衝工法」の2つに分類されます。
これらの工法については後に説明していますが、それぞれの特徴を理解することで、
適切な施工方法を選ぶことができます。
ウレタン防水工法のメリット
ウレタン防水工法には多くのメリットがあります。
ここでは、特に注目すべきポイントをいくつかご紹介します。
1. 柔軟性が高く、あらゆる形状に対応可能
ウレタンは液体状で塗布されるため、凹凸のある場所や狭い隙間、
複雑な形状の場所にも容易に施工できます。
これにより、通常のシート防水では難しい箇所にも確実な防水を施すことが可能です。
2. 施工が比較的簡単
ウレタン防水は塗るだけで施工できるため、工事の手間が少なく、特別な機材や技術がいりません。
また、施工後のメンテナンスも比較的簡単で、定期的なトップコートの塗り替えで長期間にわたって防水効果を維持できます。
3. 継ぎ目がないため漏水リスクが低い
ウレタン防水は液体状のため、継ぎ目がないため、シームレスな仕上がりとなり
漏水のリスクを大幅に低減できます。
継ぎ目から隙間ができて漏水になるリスクがありません。
これにより、長期間にわたって安心して使用できる防水工法と言えるでしょう。
4. 耐久性に優れている
適切なメンテナンスを行えば、ウレタン防水は長期にわたり防水性能を維持します。
一般的には10年から15年の耐久性があり、屋上やベランダなどの過酷な環境でも
十分に対応できる耐久力を持っています。
ウレタン防水のデメリット
メリットが多いウレタン防水工法ですが、デメリットも存在します。
ここでは、施工を検討する際に注意すべきポイントを紹介します。
1. 乾燥時間が必要
ウレタン防水は液体状の材料を塗布するため、
硬化して防水層を形成するまでに時間がかかります。
気温や湿度によって乾燥時間が異なり、施工の進行が遅くなる場合もあります。
そのため、天候に左右されやすい点はデメリットとして挙げられます。
2. 下地の影響を受けやすい
ウレタン防水は下地との密着性が高い反面、下地が劣化している場合には
防水効果が弱まる可能性があります。
特に、コンクリートやモルタルのひび割れなどがある場合には、
事前にしっかりとした下地処理が必要です。
事前にしっかりとヒアリングをし、適切な処置をしたのち
ウレタン防水をしていきます。
3. 紫外線に弱い
ウレタン防水は紫外線に対して弱く、直接日光にさらされると劣化しやすくなります。
これを防ぐためには、トップコート(仕上げの塗料)を定期的に塗り替える必要があります。
メンテナンスを怠ると、耐久性が大幅に低下する可能性があるため注意が必要です。
特に直射日光があたりやすい、屋上などは敵的に塗り替えすることを推奨します。
ウレタン防水の施工手順
ウレタン防水工法は、正しい手順で施工しなければ十分な防水効果を得られません。
ここでは、一般的な施工手順を紹介します。
1. 下地処理
まずは、施工面の下地を整えることが重要です。下地が劣化している場合は、
ひび割れの補修や汚れの除去を行います。下地がしっかりしていないと、
ウレタン樹脂の密着性が悪くなり、効果的な防水層が形成されません。
2. プライマー塗布
下地処理が完了したら、プライマーと呼ばれる下地剤を塗布します。
プライマーはウレタン防水層と下地との密着性を高める役割を果たします。
この工程を丁寧に行うことで、ウレタン防水の効果を最大限に引き出すことができます。
3. ウレタン樹脂の塗布
プライマーが乾燥した後、ウレタン樹脂を塗布します。
ウレタン樹脂は液体状であるため、ローラーやハケを使って均一に塗り広げます。
1回の塗布では十分な厚みが得られないため、数回に分けて塗り重ねることが一般的です。
4. 仕上げのトップコート
最後に、ウレタン防水層を保護するためのトップコートを塗布します。
トップコートは紫外線や風雨からウレタン防水層を守るため、定期的なメンテナンスが必要です。
トップコートの塗り替えを怠ると、ウレタン防水層が劣化し、
早期に防水性能が低下する可能性があります。
ウレタン防水の種類
ウレタン防水には、主に「密着工法」と「通気緩衝工法」の2つの施工方法があります。
それぞれの違いと特徴を理解することで、適切な選択が可能です。
1. 密着工法
密着工法は、ウレタン防水層を直接下地に密着させる方法です。
この工法は施工が比較的簡単で、コストも抑えられるため、広く利用されています。
しかし、下地の劣化が進んでいる場合や、ひび割れが多い場合には、
施工後にウレタン防水層が剥がれやすくなる可能性があります。
2. 通気緩衝工法
通気緩衝工法は、下地とウレタン防水層の間に通気層を設ける方法です。
これにより、下地から発生する湿気を逃がし、ウレタン防水層が剥がれるのを防ぎます。
通気緩衝工法は、下地の状態が悪い場合や湿気が多い場所に適しており、耐久性が高いのが特徴です。ただし、密着工法に比べて施工コストが高くなる傾向があります。
ウレタン防水のメンテナンス
ウレタン防水工法を長期間にわたって効果的に保つためには、定期的なメンテナンスが不可欠です。
具体的には、以下の点に注意してください。
1. トップコートの定期的な塗り替え
紫外線や風雨にさらされる屋上やベランダでは、トップコートが劣化することがあります。
通常、5~8年ごとにトップコートを塗り替えることで、ウレタン防水層を長期間保護できます。
2. 定期的な点検
ウレタン防水層にひび割れや剥がれが生じていないか、定期的に点検することが重要です。万が一、
不具合が見つかった場合は早めに修繕を行うことで、大規模な修繕工事を避けることができます。
ウレタン防水が適している場所
ウレタン防水工法は、以下のような場所で特に効果を発揮します。
1. 屋上
屋上は風雨や紫外線にさらされやすく、特に防水対策が重要な場所です。
ウレタン防水はシームレスな仕上がりが可能で、屋上の形状が複雑な場合でも効果的に防水できます。
2. ベランダ・バルコニー
ベランダやバルコニーは、雨水が溜まりやすい場所です。ウレタン防水は、
こうした場所でもしっかりとした防水効果を発揮します。
3. 外壁
ウレタン防水は外壁にも適用可能で、雨水の侵入を防ぎ、
建物の耐久性を向上させる効果があります。
金額の目安
1㎡あたり約4,000〜7,000円。
20㎡程度のベランダであれば、約8万円〜14万円が目安です。
愛知エリアでのウレタン防水工事を検討する際のポイント
愛知エリア(名古屋市、稲沢市、愛西市、小牧市など)で
外壁塗装や屋根の防水工事を検討している方は、以下のポイントに注意してください。
1. 気候に合わせた施工
愛知県は日本全国の中では比較的湿度が高い地域の一つとされていて、太平洋側に位置するため
梅雨や台風の影響で雨や湿気が多く、蒸し暑い日が続きます。
そのため、ウレタン防水工法を選ぶ際には、湿気に強い「通気緩衝工法」が適している場合が多いです。湿気が多い環境では、通気層を設けることで防水層の耐久性を高めることができます。
※愛知県のエリアにより、工法手段が変わります。
2. 信頼できる業者の選定
ウレタン防水工事は、正しい施工が求められるため、経験豊富な業者に依頼することが大切です。
ちゃんと説明をしっかりされて、納得のできる施工業者に依頼することで
長期的に安心できる防水効果を得ることができます。
まとめ
【ウレタン防水工法】
適している箇所:ベランダ・屋根・外壁
平均寿命:10~15年
トップコートの定期メンテナンス:5年~8年
価格:1㎡あたり約4,000〜7,000円
エリアにより「密着工法」「通気緩衝工法」どちらかを選択
柔軟性や施工のしやすさ、価格が人気の特徴です。
適切な施工とメンテナンスを行うことで、長期間にわたって建物を守ることができます。
家康ペイントでは、ウレタン防水工事に関する
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